デジタルカメラの使い勝手を左右する性能として
意外に注目されていない(いなかった)のが「時間」に関する項目です。
一つは「起動時間」で、
電源ボタンを押してから実際に撮影できるようになるまでの時間です。
デジタルカメラの操作や撮影を制御するのは内蔵されているマイクロコンピュータなので、
パソコンと同じように制御ソフトを呼び出して初期設定する時間がかかります。
電源を入れっぱなしにすると
すぐに電池が切れてしまいますから、撮影するときに取り出して電源を入れるわけで、
起動時間が長いと撮影したいときにすぐに撮れず、結構なストレスになります。
もう一つは
「レリーズタイムラグ」と言って、
シャッターボタンを押してから実際に撮影が行なわれるまでの時間です。
フィルムカメラではほとんど気になりませんが、
デジタルカメラはこの時間差が大きいため、撮りたい瞬間にシャッターを切るとそれより一瞬後の別の場面が写っていることになります。
動きのある被写体を撮るときには
撮りたい瞬間の一瞬前にシャッターを押さなければならず、
なかなかうまく撮れないのでストレスを感じます。
以前は
こうした性能は買ってみないと分からず、
またメーカーも短くする努力をしていなかったのでどれも同じようなものでしたが、
最近ではこの2つが短いことを「売り」にする機種が現れたため、
カタログなどにも画素数やズーム倍率などと共にこれらの項目が載るようになってきています。
ただし、
レリーズタイムラグはメーカーによって計測方法が異なる(オートフォーカスの時間を含めるか否か、など)場合がありますので注意してください。