IPアドレスはネットワーク上の住所に当たるものですが、
そこから普通に調べて分かるのは、
そのコンピュータの所属している組織(あるいは契約しているプロバイダ)と、
そのコンピュータが存在している国・地域です。
いずれも分からない場合もありますし、
国内であれば都道府県・市町村まで分かる場合もあります。
利用者の氏名、住所、電話番号など、
プライバシーに属する細かい情報までは分かりません。
nslookupというプログラムで、
IPアドレスに対応するドメイン名を調べることができます。
ドメインが割り当てられていなければドメイン名は分かりません。
ドメイン名の末尾からは国・地域が分かる場合があります。
それ以外の部分からは所属組織(会社・学校)あるいは契約しているプロバイダが分かります。
また、組織やプロバイダによっては都道府県・市町村などが分かる場合があります。
また、日本国内のIPアドレスであれば、
JPNICのwhoisサービスなどを使ってIPアドレスから直接、組織(会社・学校など)あるいはプロバイダを調べることができます。
ドメイン名が割り当てられていないIPアドレスでも調べられます。
国外のアドレスや、
国外で割り当てを受けて国内で使われているアドレス(IPアドレスは割り当て場所と利用場所が一致しているとは限りません)については、
GEOBYTES社の「IP Address Locator」などのサービスで利用場所などを調べることができます。
一般に公開されている情報で調べることができるのはここまでですが、
犯罪捜査などでは警察などがプロバイダなどに問い合わせ、特定の時刻に特定のIPアドレスを利用していた者の個人情報を入手することは可能です。
当然のことながら、
興味本位や個人的な必要からそのような情報を問い合わせても教えてはくれません。