ファイル共有ソフトを起動しているだけで違法であるということはありませんが、
「一般的な」使い方をすると多くの場合は違法です。
ファイル共有ソフトが形成するP2Pネットワークで交換されているソフトウェアやゲーム、
映像、音楽などのコンテンツは市販されているものが多く、
本来は権利者に正当な対価を支払って利用すべきものです。
それらを利用者間で無料でやり取りすることは「海賊行為」であり、
送信者は明確に著作権法等に違反しています。
受信者も犯罪に荷担しているとみなされて仕方ないでしょう。
ソフトウェアの場合はダウンロードして利用するだけでも違法です。
P2Pネットワークは「ギブ&テイク」で成り立っており、
ダウンロードしかしないユーザだけでは成立しません。
自ら別のメディアからコンテンツをコピーしてネットワークに「放流」するような
悪質なユーザでなくても、
誰かにもらったものを他の誰かに再送信するなどして、
利用者のほとんどは送信者となるのです。
実際、
多くのファイル共有ソフトでは受信したファイルは
自動的に他にユーザに送信できる状態になるよう設定されています。
ただし、
最近ではLinuxのような規模の大きいフリーソフトウェアや、
オンラインゲームのクライアントソフトなど、
多人数に配布される大容量なソフトウェアの配信に、
配布元の負担を和らげるためにファイル共有ソフトが
積極的に利用される事例も増えてきており、
「P2P・ファイル共有ソフト=違法」というイメージでは
捕らえないようにしていただきたいと思います。