CCCDというのは、
パソコンなどでコピーできないようにデータの読み取りを制限する機構が備えられた
音楽CDのことです。
CDの規格書の要件を満たさないので
厳密には「CD」ではなく「CDもどきの光ディスク」です。
音楽CDからコピーした音声データをMP3などの形式に圧縮し、
P2Pソフトなどで共有する違法コピーが横行したため、
音楽業界は対抗策としてパソコンからデータとして読み込むことができないよう細工した
音楽CDを開発しました。
実際、いくつかのレコード会社からCCCDで新譜がリリースされています。
CCCDは通常のCDプレーヤーなどでの再生は問題なく行なえるという触れ込みでしたが、
本来聞けるはずのオーディオ機器の一部で再生できない問題が指摘されました。
また、コピー防止機構が不完全で、
これを回避して音声データを吸い出す方法などがネット上で流通しました。
また、CCCDはCDの物理的な仕様を定めた規格書(通称「レッドブック」)の要件を満たしておらず、
「CD」を名乗ることはできないはずなのですが、
レコード会社やCD販売店などは「CD」という表記で販売しており、
消費者に虚偽の情報を知らせているとして非難されています。
(実際に一部のCD機器で再生できないのですから問題です)
このような様々な問題やトラブルが絶えなかったこともあり、
レコード会社は2004年になって相次いでCCCDを廃止し、
新曲の記録メディアを通常のCDに戻してしまいました。